新年をむかえて

2015年1月1日

 当施設を支えてくださっている方々、陰でご支援くださっている方々に対しまして、

この場をおかりしまして厚く御礼申し上げます。

 思い返せば、今年で運営4年を迎えようとしております。私にとっては「もう4年も」

経ってしまった。そう感じるこの頃であります。人を動かす。他人をまとめ率いる事の

難しさをほとほと痛感をしてまいりました。昨今、性別関係なく起業を推進している中

ではありますが、一度の人生を懸ける覚悟が無い限り、到底勧めることは

出来ません。

 また、この業態においては「保育士不足」とも言われる反面、

「待機児童増加に伴う施設増加推進」という双方決して相交わることの無い問題が

蔓延っています。来る平成27年度以降、ある程度の施設数は増えると思われますが、

多方面の団体等より問題視されている「質」問題によって、近い将来「淘汰」されるべき

業態であることは、もはや言うまでもありません。

 後者による問題により、あらゆる参入障壁を無くすことによって、言うなれば当施設も

その恩恵をある程度は享受されていることは、まぎれもなく事実であります。しかし、

それに甘んじ、子供の本質的な成長を願い、真剣に考えている施設あるいは企業が

果たしてどれだけいるのか。施設利用者、施設見学者等からの意見を集計するに、

施設数の増加数に反比例していると考えられる。この4年間程度の集約ではあります

そのように私は考えています。資金にのみモノをいわせ拡大し、挙句に

職員環境、教育環境や保育環境が軽視されるような行為が新年度以降、さらに増加、

横行してはなりません。利用される側より、さらに声を上げる時が本格的に到来する

思われます。

 ①子供の未来や将来、夢や希望に資する成長の一助

 ②保護者の大人として、社会人として、人として資する過程の一助

 ③施設で働く教員「保育士、幼稚園教諭ならびに保育教諭」達の

   「初志」を貫徹できうる環境と、本業態に蔓延る低処遇の改善

 ④施設、会社としての磐石な運営体制

上記の優先順位をもって、今までもこれからも考え運営してまいります。

 これからの事は、特に申し上げる必要はありませんし、解っていただこうという気持ち

よる加筆ではありません。が、これまでの変革を遂げた根源・根底には一体何が

あるのか。その僅かな部分ではありますが、記述させていただきます。

 今年度までは、企業としては到底考えられない慈善的な運営を余儀なくされて

おりました。時には、自動車の売却や借金。預貯金の悉くをゼロにしてまで、

やっと今日に辿り着いてきたのです。「だから何だ」ではあります。私も傍から見ると

そう言って感じて終始すると思います。でも私はそうではなく「続けることの難しさ」を

痛切に感じる事が出来ました。生半可な気持ちでは起業は決して成り立たない。

だからこそ、子供を教え育てる職員としての資質に対しては特に厳しいものがあり、

少なからず、利用保護者から心配の声も聞こえたりもしました。

「人」として「大人」として「社会人」として、当たり前のことが当たり前のようにでき、

次代を担う子供達の良い見本、手本として、資質ある職員を求めている私にとり、

ましてや少なからず公金を補助されている施設として恥ずかしい運営をしては

いけないと考えての事でありました。新年度以降、さらに公的な部類に入る当施設が

認定こども園として、政令市のみならず都道府県の先鋭として突き進んでまいります。

 また、これまでにおいて一番感じたこととしては、前例のないことに対しての

諸団体の冷遇であります。

 ここで脱線しますが、青色LEDでノーベル賞を受賞された中村先生のこれまでの

研究および活動の根底にあったのは「怒り」であったという諸報道に対し、

私も少なからず賛意を感じたほどであります。同じく天野先生にしても赤崎先生に

しても、「好きな事をとことん・・・」や「やりたいことを・・・」とお話されています。

しかしながら、その文言の前に語らずとも、立ちはだかっているのは

「前例なき事項に対する種々の抵抗や反抗に対し、適切に清く正しく則って対処、

対応し」だと思っております。「・・・」の後には「周囲のみならず、万人をもアッと

言わせ占める結果によって己自身を昇華せよ」ではないのでしょうか。

日亜化学との会談は、当初の発言等によって消えましたが、それで私はよかったと

思います。

 もとに戻します。いずれにいたしましても、苦労があったからこそ、結果に対して

冷静見つめなおす時間もできましたし、これから先のことも確実に見通せるように

なりました。今では皮肉にも「大変お世話になっております」と思うようになりました。

また、色々な意味合いでそういった苦労や苦節等々といった、ちょっとやそっとでは

崩れない磐石な礎や土台を築くことができたからこそ、これからの事が確実に

積み重なっていけるのではないかと感じております。

それらはそれらで、こういうこともあったね。と後年において懐古的に捉えられれば

結構ではないかと思われます。

 子供達にも、未来や将来、夢や希望を本質的に成就、昇華できうる力を自らが

保持し、いずれ正しく行使できるようになれれば良いと思われます。

 今まで、高い利用料金において、ご利用いただいていた方々に対し、遅かれ早かれ

新年度を迎えられることに対し私自身、少なからず認定こども園化して良かったと

感じてやみません。また、認定こども園化に伴う許認可においては都道府県をはじめ

といたしました種々のご支援を賜わった結果であると考えております。

この御恩に早々に報いるべく、確実な向上を年単位、月単位にて達成してまいります。

 おわりに、新制度施行に伴いまして、当施設をご利用される方々が混乱や遅滞なく

スムーズにご利用ができるよう目下、関係機関を巻き込んで努め務めております。

新年度以降も、当施設を子供の目線。本質的に考えられた方々によって、

ご利用される事を、職員一同願っております。

平成27年1月1日

文責:施設長